子どもの瞳が輝くとき
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日本語ならではの表現
2011年 09月 30日 |
日本語ならではの表現_a0137922_102957.jpg
8月に活動した作品です↑
「何かわかりますか?」
と先生に聞かれ
「星?」
と答えると
「SHO君と同じ感性ですね」
と笑われてしまいました
テーマは「花火」だったそうです
さまざまな色や模様が表現されていて、とても楽しい作品でした
息子の作品を並べてみると↓

日本語ならではの表現_a0137922_10444044.jpg
赤と青という対照的な色合いが何か世界を象徴しているようで
サイズも大きいせいか(40センチくらいあります)かなりインパクトがあります
この作品の興味深いところは、制作の工程

日本語ならではの表現_a0137922_1034463.jpg

パっと見ると黒の台紙に赤や青などの色を置いているようですが、そうではなく
色のついているところは、元々の台紙の色で
その上に黒を重ねているのです

ひとつの作品に、大きさと色の異なる台紙を重ね
その上に、クレヨンやロウをのせています
最後に黒の絵の具をのせると、クレヨンとロウのある部分は弾いて模様となります
素敵なアイデアですね^^

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私の住むところでは数日前から金木犀の香りがただよいはじめ
サラっと涼やかな空気に溶け込み、なんともいえない心地よさを感じる季節となってきました
こういった季節の変わり目を空気から感じ取るとき
「幸せだなぁ」とほっこりしてしまいます

言葉というのは環境によって大きく左右されるものですが
先日、読んだ本の中で面白い記事がありましたので紹介します
大岡信氏と金田一秀穂氏という日本語の大御所二人の対談形式の本です
日本人を元気にするホンモノの日本語 (ベスト新書)
大岡 信 金田一 秀穂
4584121281
 (※この本自体はあまり高く評価できるような内容ではないように思いました)

言語には、その国独特の表現があって外国語に置き換えようとすると
同じようなニュアンスを伝えがたい言葉があります
その独特の語彙は、その言葉を使う人種の性質を表しているのではないかと思うのです
日本語を他言語と比較したとき際立っているのは
「五感」を表現する語彙であり、例えば
触覚、味覚、嗅覚などを表現する種類は擬音語、擬態語も含め
非常に語彙が豊富であると大御所2人は述べられています

自分が受け取った感覚を表現する言葉が多いというのは
それだけきめ細やかな感性を持ち合わせていたのではないかと推測されます
けれども、日常の中でそういった微妙な表現が使われることが徐々に減っていき
薄っぺらい日本語が増えるとともに人間的にも深みの欠けるものとなっているのではないかと
危惧されている教育者の方が多くいらっしゃいます

そこで昨今、国語力UP!と小学校では力を入れられていて
それはそれでいいのですが、ひとつ私が疑問に思うことがあって
多くの語彙を覚えたり、言葉の使い回しのテクニックを覚えるなど外国語の習得のような方法で学んでも
発する言葉に意志が感じられないのではないかと

いろいろな文章を読んでいると、言葉とそこから伝わるものが一致せず
何かボンヤリとしているものもあれば
パシっと見事にはまっている強烈なものもあります

つまり、言葉は自分を表現する手段であるのだから
「伝えたい」という意思があってはじめて成立するものであり
どんな言葉を使うかということより、それを発する人が何を思っているのか
というところに大きく関係するように思います
言葉が薄っぺらくなったから、人間性も浅くなったのではなく
その逆なのではないかと・・・


特に乳幼児期はその内的表現を深める大切なときですから
手や目などの五感を大いに使って感じ取る体験をたくさんさせてあげられたらいいなと思いました
昔はわざわざそんな気を遣わなくても
自然とそういう環境だったのかもしれませんね


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