
SNSサイトでこんな質問に目がとまりました
「読み聞かせって何の役に立つの?」
質問者はこれから読み聞かせをはじめようとする男性です
シンプルな質問ですが、この言葉から色々なことが考えられ、なかなか良い思考訓練になりそうだったので
つらつら書いてみることにしました
そもそも、役に立つって何を意味するのでしょう
役に立つかたたないかは個人個人違うし、状況やこの一瞬というタイミングによっても異なってきます
自分にとって必要かそうでないかさえ判断は難しく
論理的に納得できるからといって、あてはまらない場合もあります
けれど、こういった価値観で物事を判断することって多いなぁ、と思います
”それが、役に立つか、立たないか”
ちょっと、複雑ですね
特に子供の教育に関しては
そういった思惑で外部が与える物を選択していくのは、どうか?と疑問を感じます
現在、「読書」はしないよりしたほうがいい、というのは当たり前の常識として定着しています
全国的に0歳児健診の際にブックスタートという活動がおこなわれており
絵本の読み聞かせが推奨されています
多くの方が子どもへの読み聞かせを行っていく中で
色々な「読書とは?」論があふれています
「読み方は、こうすべし」
「本の選び方について」
「読書をすると、こういった力がつきます」
「~歳になったらこうしましょう、~の対応はこうしましょう」
まぁ、たいへん

私は読書が大好きです
幼稚園の頃から、毎日毎日、本を読んでいました
とにかく読むのが好きでした
なので、子供が生まれると0歳後半から絵本の読み聞かせをはじめました
ところがビックリしたことに子供の絵本への興味は一瞬で
彼は、つぎつぎ他の活動をはじめてしまいます
当たり前ですよね、それが生きているってことです
8歳になる今にいたるまで、時間をみつけては読み聞かせをしてきましたが
じっと、おとなしく聞いていることは、ほとんどありません
すぐに他のことに気が飛んでしまうことのほうが多く
この子は私とは、違うんだなって事を実感させられました
そして、小学校に入っても、自分から読書をするということはなかったのですが
3年生になった今、私が本を読んでいるときにふと顔を上げると
息子も何やら真剣に本を開いている姿が見られるようになってきました
彼は物語は好まず、生物や地理などのノンフィクションばかり読んでいます。ところが先日
「ねえ、聞いて!凄いよ!」
と、そのとき読んでいたクジラの生態について、延々と読み聞かせてくれました
こんな日がこようとは、昔はまったくイメージできませんでしたよ

「読書」によって育まれるスキルは膨大です
イメージ力、言語能力、読解力、倫理観・・・
国語だけでなく理科や算数、社会などすべての教科を網羅しますので
書き出していてはキリがないほどです
けれど
けれどですよ
与える側が「こうしてやろう!」という思惑を持って取り組むと
子どもが本来受け取るべきギフトを損なうのではないかと思うのです
ただ、そのときそのときを見守るように、育んでいけたら素敵ですね
結論、
「読み聞かせって何の役に立つの?」
まずは、やってみるべし

最近、読んだこの本は、読書論に関する研究レポートでなかなか興味深かった
読書はパワー
スティーブン クラッシェン Stephen D. Krashen

自由読書による効果を研究データで裏付けしつつ解説しています
ついつい、お勉強チックな方向に走りそうな方や
読書に対するモチベーションUPにいいかも
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